頭の中で「自分の豊かさ」を考えても、どうしても曖昧になりやすいです。
「ありがたいことはあったはず」と思っても、すぐに忘れてしまったり、後から思い出せなかったりしますよね。
紙やノートに書くことで、目に見える形となり、実感がぐっと増すんです。
僕もこれを始めたとき、正直「ちょっと面倒くさいな」と思いました。
でも、続けてみたら驚くほど心が落ち着き、日常の小さな豊かさに敏感になれたんです。
STEP1:「今日の豊かさ」を3つ書き出す
まずはシンプルに「今日の豊かさ」を3つ書き出すことから始めましょう。
これはどんなに小さなことでも構いません。
- 朝、コーヒーの香りが心地よかった
- 友達からメッセージが届いて嬉しかった
- 天気がよくて散歩が気持ちよかった
ここで大事なのは「特別なことじゃなくてもいい」ということです。
むしろ、普段の生活の中にある当たり前のような出来事を拾っていくのがポイントです。
「今日は何もなかったな…」と思っていても、書き出してみると必ず小さな豊かさが見つかります。
STEP2:「なぜ豊かさを感じたか」を一言添える
次に、その出来事がなぜ豊かさにつながったのかを短く書いてみます。
- コーヒー
→忙しい朝に少し落ち着ける時間があったから - 友達のメッセージ
→自分を気にかけてくれる人がいると感じたから - 散歩
→季節を肌で感じられたから
「なぜ?」を書くことで、豊かさを感じる自分の価値観がだんだん見えてきます。
これによって、「人との温かいつながり」や「自然を感じる時間」など、豊かさが言語化されて、自分の価値観が固まっていきます。
STEP3:「豊かさリスト」を育てていく
毎日3つずつ書き出していくと、1か月で約90個の「豊かさ」が集まります。
このリストは、まさに自分だけの「豊かさ辞典」です。
落ち込んだときに見返すと、「あ、自分の生活にはこれだけの豊かさがあるんだ」と心が支えられます。
さらに、このリストを眺めていると共通点が見えてきます。
僕の場合はこんな気づきがありました。
- 自然や季節の変化に豊かさを感じやすい
- “誰かに感謝されることをする”のが楽しい
- 小さな達成感(掃除が終わった、記事を書き終えた)で心が満たされる
こうした発見は、これからの生活をどうデザインするかのヒントになります。
ちなみに、内容は被ることは当たり前です。でも90個のうち、被ったものが多ければ多いほど、それが自分の本音になります。
STEP4:「未来に増やしたい豊かさ」を考える
ここまでで「自分がどんなときに豊かさを感じるのか」が見えてきます。
次は「じゃあ、未来にどうやってそれを増やしていくか」を考えてみましょう。
- 自然での豊かさが多い
→週に1回は公園や自然に触れる時間を入れてみる - 人との会話で豊かさを感じる
→月に1回は大切な人と食事の予定を立てる - 小さな達成感で満たされる
→毎朝10分だけ片づけをする習慣をつくる
ここでは大きな行動は必要ありません。
今すでにある豊かさを「もっと増やす」意識があれば十分です。
実践して感じた変化
このワークを1か月続けてみたとき、僕は明らかに変わりました。
- 「何もない一日」に価値を感じられるようになった
- 幸せが「未来」ではなく「今」にあると実感できた
- 豊かさを感じる感度が高まり、心が満たされやすくなった
特に印象的だったのは、「今日は失敗ばかりだったな」と落ち込んだ日の夜でも、ノートを開いてみると「でも、コーヒーは美味しかった」「愛犬が嬉しそうだった」と小さな豊かさが見つかったことです。
そして、想うことは「この暮らしをこれからも続けたい」という自分の本音です。
まとめ
このワークで大切なのは「書き出すこと」と「続けること」です。
- 毎日3つの「今日の豊かさ」を書き出す
- なぜ豊かさを感じたのか、一言添える
- リストを貯めて「自分の豊かさ辞典」を育てる
- 未来に増やしたい豊かさを考える
豊かさは探しに行くものではなく、すでにあなたの生活の中にあります。
それに気づくための手助けとして、このワークを何度も続けてみてください。
日々の生活がじんわりと温かく、そして満ち足りたものに変わっていくはずです。
