豊かさというと、多くの人が「海外旅行」「高級レストラン」「ブランド品」などを思い浮かべがちです。
もちろん、そういう特別な体験が悪いわけではありません。
僕も旅行や美味しい料理が好きです。
でも、冷静に考えてみると、そういう体験は年に数回、多くても数十回しかありません。
一方で、僕たちの人生のほとんどは「日常」でできています。
つまり、毎日の生活の中にどれだけ豊かさを感じられるかが、人生全体の豊かさを決めるんです。
僕自身、これに気づいたのは「うつ病になり、実家に出戻りした時期」でした。
大きなことばかり追いかけていて、目の前の日常に目を向けていなかったのです。
僕が気づいた小さな豊かさ
何も考えられない、何もできない。
そんな状態が続いたあるとき、意識的に「今日の中で心が満たされた瞬間」を探してみました。
すると、思いがけないほどたくさん見つかったんです。
例えば…
- みんなが起きていない朝に目が覚めた瞬間
- お気に入りのコップで飲むコーヒーの香り
- 愛犬と散歩をして、しっぽを振って喜んでくれる姿
- 家族・愛犬とテーブルを囲んで食べるシンプルな食事
- 1日頑張って、ベッドに入ったときの安心感
こうした瞬間は、どれもお金をほとんど必要としません。
でも心の奥から「幸せだな」と感じるんです。
それに気づいてから、僕の生活は大きく変わりました。
「もっと特別なことをしなきゃ」と焦るよりも、「今ここにある豊かさを味わう」「そしてそれが続いていく」ことのほうが大切だと実感できたからです。
小さな体験に豊かさを見つける方法
では、どうすれば日常の中の豊かさに気づけるのでしょうか?
僕が実践して効果があった方法を紹介します。
これを続けるだけで、日常に豊かさを見つける感度がどんどん上がっていきます。
実践して変わったこと
昔の僕は「豊かさ=成果や報酬」だと思い込んでいました。
だから、目標を達成してもすぐに「次はもっと」と焦ってしまい、満たされることがなかったんです。
でも、日常の中にある豊かさを大切にするようになってからは、心が穏やかになりました。
- 特別なことがなくても「今日もいい日だった」と思える
- 人と比べて落ち込むことが減った
- 生活のリズムに満足感を感じられるようになった
特に印象的だったのは、家族と普通に夕食を囲んだ日のこと。
「これ以上の幸せって実はあんまりないんじゃないか」と思えた瞬間でした。
小さな頃、何気ないことでも「泣いたり、辛かったり」していた時期はありますよね。
でも今になると、なんでそんなことで泣いてたんだろうと客観視できる時期がきます。
これは大人になっても同じです。
- カレーすら作れなかったのに、いつの間にかご飯も炊いて、盛り付けまでもできるようになってる
- 就活のやり方なんてわからなかったのに、今では毎日会社に行って働いている
- 思春期で口も聞かなかった両親に、今では旅行を一緒に行けるようになってる
知らない間に、”あの時の自分”ではない、成長した自分になっているんです。
成長も十分な豊かさにつながります。そして、この成功体験は、後々に役に立っていきます。
「豊かさ貯金」をつくる
僕はよく「豊かさ貯金」という言葉を使います。
これは、お金の貯金ではなく「小さな幸せを意識して心に貯める」ということです。
- 美味しいコーヒーを飲んだ
- 夕日がきれいだった
- 誰かの笑顔が見られた
こうした小さな出来事を心に貯めていくと、落ち込んだときに「でも、自分の生活にはこれだけの豊かさがある」と思えるんです。
「いや、そんなんじゃ満たされないでしょ」そう考える人もいるかもしれません。
でもこれを2ヶ月習慣として毎日やってみてください。
これが心の支えになります。

まとめ
この記事で伝えたかったのは、「豊かさは特別な出来事にあるのではなく、日常の小さな体験にこそ宿る」ということです。
- 特別なことより、毎日の積み重ねが人生をつくる
- お金をかけなくても豊かさを感じられる瞬間はたくさんある
- 「今日の豊かさ」を意識する習慣を持つことで感度が高まる
- 小さな成功体験が、後々役に立ってくる
- 小さな幸せを貯めていくと、心が満ちていく
豊かさを見失っているときは、遠くを探しに行くより、まずは足元を見てみてください。
そこには、すでにたくさんの豊かさが広がっているはずです。
次の記事では、この考え方を実際に生活に落とし込み、毎日豊かさを感じられるようにするための具体的なワークを紹介します。
