ここまで「お金」「仕事」「生活」について触れてきました。
この6章では、自分の豊かさを「言語化する」意味でも副業について触れていきます。
例えば副業と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「物販」や「投資」ではないでしょうか。
でも、実際には初期費用がかかったり、専門知識が必要だったりして、続けられない人も多いです。
そこで僕がおすすめしたいのが「発信」です。
発信とは、いわば「自己表現」。
自分の経験や考えを形にして届けることです。
そしてもっとも大切なのは、発信は「過去の自分に向けて」行うものだということ。
今の自分が当たり前にできていることは、少し前の自分にとっては本当に知りたかったこと。
そして、ここまで「暮らし」を見直してきたあなたは、自然と副業としての土台ができています。

なぜ「副業」なのか?
「副業には興味がない」そういう方もいるでしょう。
実際、僕自身も最初は「会社員で十分。副業なんて自分には関係ない」と思っていました。
ただ、ある時にこう考えるようになったんです。
副業の収入は、豊かさのために使おう
副業と聞くと「ガツガツ働いて収入を増やす」といったイメージがあるかもしれません。
でもここで僕が伝えたい副業は、そうではありません。
あくまで「暮らしの延長線上にある小さな工夫」なんです。
- 毎日の習慣を誰かにシェアする
- 暮らしの工夫を発信してみる
- 自分が身につけた知識をまとめてみる
それは「本業を置き換えるもの」ではなく、今の生活に少し余白を生むための手段。
副業という言葉が重たく感じるなら、こう考えてみてください。
そして、会社員として働くこと自体は決して悪いことではありません。
むしろ安定をもたらしてくれる大切な基盤です。
ただ、その安定に「もうひとつの小さな柱」を加えるだけで、心の余裕は大きく変わります。
例えば、もし月に1万円の収入があれば、年間で12万円。
それは「旅行に行ける金額」ですし、「家族とちょっと贅沢な食事を楽しめるお金」にもなりますよね。
大きな収入を目指すのではなく、「自分の暮らしを少し豊かにする余白」を持つ。
それこそが、ここで伝えたい副業の意味なんです。
なぜ「発信」なのか?
理由はいくつかあります。
- 初期費用がかからない(スマホひとつあれば始められる)
- リスクがない(在庫を抱えることも、借金する必要もない)
- 自分のペースで続けられる(仕事や暮らしと両立しやすい)
- 過去の自分に向けて伝えるだけで、自然と価値が生まれる
つまり「ゼロから始められる」のが最大の強みです。
僕自身も、最初は特別なスキルや実績はありませんでした。
ただ「暮らしを整えたい」と思い、ミニマリストとしての生活を発信しただけです。
最初はフォロワーも数百人。
でも、その小さな発信が積み重なって、今ではたくさんの人に共感してもらえるようになりました。
発信の具体例
じゃあ実際に「発信」とはどんなものか?
それは、あなたが積み上げてきた日常の経験そのものです。
例えば、
- 貯金ゼロから100万円を貯められた経験
- 朝活を習慣にして、気持ちが前向きになった体験
- 仕事のストレスを減らすために工夫したこと
これらは全部、過去の自分が知りたかったことです。
そして今、同じように悩んでいる誰かが確実にいます。
僕がよく言うのは「過去の自分が欲しかった言葉を、未来の自分が届ける」こと。
特別な専門家でなくてもいいし、大きな実績がなくてもいい。
むしろ、小さな工夫や変化のほうが共感を呼びやすいんです。

自分の価値観を最大化する
「でも、私には特別なことなんてないしな…」
多くの人がそう思います。
でも考えてみてください。
- 毎朝ちゃんと起きられるようになった
- 無駄遣いが減って、月1万円でも貯金できるようになった
- 部屋を片付けて心がスッキリした
これらは全部、過去の自分にとっては欲しかった情報ではないでしょうか?
フェーズ1とフェーズ2で整えた今の暮らし方は、教科書を読む前の自分にとって欲しかった物ではないですか?
今日までの自分の行動を見つめ直すと、その「小さな発見」が誰かの大きな気づきになるんです。
僕も始める前はそうだったのですが、よくキラキラした写真や、派手な編集、発信者同士で常にやりとりするのは苦手…という方もいるでしょう。
そんな部屋もおしゃれじゃないし、写真映えするような生活かと言われたらちょっと違う…
だけど、誰もそこを求めていません。
ただ「等身大の体験」を言葉にするだけで、必要な人に届きます。
自分がなるべく動かない物を選ぶ
副業と一括りにすれば、いろんなものがあります。
- 飲食などのアルバイト
- 週末だけ配達系(Uberなど)
- メルカリで物を売る
僕は部屋をきれいにするついでに「フリマアプリで物を売る」というのはアリだと思っています。
それで現金化できれば、収入源になりますし、部屋もきれいになるので一石二鳥だから。
ですが、教科書内で話した「フロー型、ストック型」に当てはめると、その稼ぎ方は自分の体力勝負になってしまうんです。
自分が最小限で動く
おさらいすると、フロー型は「時間を使って対価を得る」ものです。
いわゆるいつも会社に行って、8時間以上働いている現状と変わらないということ。
逆にストック型は「時間に縛られず、対価を得る」ものです。
発信活動で言えば、一度投稿した内容はネットに残ります。
ユーザーが見るのは、いつでもいいわけです。
つまりコンテンツがあればあるほど、ユーザーに出会える数が増え、それがやがて資産になります。
僕は副業を考えるとき、この「ストック型」を選ぶことをおすすめしています。
なぜなら、暮らしの延長で副業を始めたい人にとって「体力勝負」は長く続かないからです。
例えば、毎週末にUber配達をするとしたら、収入はすぐに得られるかもしれません。
雨の日や体調が悪い日、あるいは家族の事情がある日には働けないこともあります。
結局、働いた分しか入ってこない仕組みでは、暮らしに余白をつくるどころか「もうひとつの労働」に縛られてしまうんです。
それに比べて、発信をベースにしたストック型は「過去の自分に届けたいことを記録しておくだけ」。
自分が寝ている間にも、過去に投稿した記事や動画が誰かの目に触れる。
そこから信頼が積み重なり、少しずつ収入につながっていきます。

もちろん、ストック型はすぐに大きなお金になるわけではありません。
でも「将来の自分を助ける仕組み」になるんです。
僕自身、最初は小さな発信から始めましたが、気づけば数年後には「過去の積み重ね」が今の自分を支えてくれています。
だからこそ、この章では「自分がなるべく動かないで収入が得られる仕組み」を一緒に考えていきたいと思います。
その第一歩が「発信」です。
発信=自己表現、未来から過去へのギフト
副業としての発信は「稼ぐための手段」というより、もっと大きな意味を持っています。
それは「自己表現」であり、未来の自分から過去の自分へのギフト。
今の自分ができていることは、過去の自分にとっては夢にまで見た生活です。
- 給料日前には残金がなく、白米と卵とウィンナー一本のチャーハンをお昼ごはんにしていた
- 睡眠時間2時間が続いていた時、もっと時間に余裕のある生活がしたいと思っていた
- うつ病になった時、お先真っ暗な状態からの抜け出し方を知りたかった
これらを発信する(過去の自分に伝えるイメージ)ことで、同じ悩みを持つ誰かを助けられる。
そして、その積み重ねが副業としての収入にもつながっていく。
つまり「人の役に立つこと」と「収入を得ること」が同時に叶うのが、発信の強みです。
僕自身も、ただ暮らしを整えた体験を共有しただけで「自分もやってみます!」という声をたくさんいただきました。
その喜びは、お金以上に大きな意味を持っています。
だからこそ、この章では「どうやって発信を始めるか」「どんな方向性を持てばいいのか」を丁寧に解説していきます。
稼ぎ方や投稿の作り方のような、いわゆる表面的な情報はすでに世の中にたくさんあります。
この教科書では、そこは触れません。
そこよりももっと大切な「あなたの価値観に合うテーマ選び」を解説していきます。
あなたの価値観を見つけ、発信活動の役に立つ内容をまとめていきます。
まとめ
- 副業を始めるなら、発信がもっとも再現性がある
- 発信とは自己表現であり、過去の自分に向けてのメッセージ
- 特別な実績は必要なく、小さな変化こそが共感を生む
- 不安や苦手意識があっても大丈夫。等身大の自分を出すだけでいい
- 発信は、人の役に立ちながら収入を得られる、未来から過去へのギフト
この章では、実際に「どんなテーマで発信すればいいのか」「どのように積み重ねれば副業になるのか」を具体的にお伝えしていきます。
