ここまで色々と書きましたが、ここからが本題です。

「4-5」の目的は、”活用する”こと。

実際にAIを使用し、自分の強みや活かし方などの視野を広げていきます。

もちろんAIは「思考を広げる」役割なので、正解ではありません。

ただ、活用することで思わぬ気づきに出会えることもあります。

あくまで使う練習として、この実践ワークを行なっていってください。

3つのステップがありますので、順番に説明していきます。

ステップに入る前に

AIに聞く際、文章を送ります。

この文章のことを「プロンプト」と言います。

いわゆる指示文であり、これが曖昧だとAIも回答がズレていたりすることも。

なので、この章では「テンプレート」を用意していますので、そちらをコピーして使用してください。

また、思ったような回答ではない場合は、再度送り直すなど、納得いくまで繰り返すことをおすすめします。

STEP1:自分の強みを棚卸しをしよう

このステップでは、自分の強みをAIと一緒に棚卸しをします。

プロンプト
私は会社員(フリーランス/フリーター/無職など)です。
以下の情報をもとに、私の「強み」を10個の短い言葉で整理してください。
◎仕事内容
[ここに箇条書きで入力]
◎得意だと思うこと
[ここに箇条書きで入力]
◎人からよく褒められること
[ここに箇条書きで入力]
出力例(ここでは5個にしています)

ポイント

箇条書きで書き出す際は、3~10個で問題ありません。

うまくまとまらなくても、AIがやってくれるので、思いつく限り書き出してみましょう。

そして出力された中から、納得できるものを3つ以上ピックアップしてください。

STEP2:自分の苦手なコトを言語化しよう

次に以下の内容をもとに、私の「苦手・負担になりやすい仕事」を5個の短い言葉で整理してください。
◎日常で面倒に感じる作業
[ここに箇条書きで入力]
◎仕事で避けたいと思う業務
[ここに箇条書きで入力]
◎ストレスを強く感じるコト
[ここに箇条書きで入力]
出力例(ここでは5個にしています)

ポイント

「STEP1」同様、3~10個で問題ありません。

そして同じく出力された中から、納得できるものを3つ以上ピックアップしてください。

次では、これらを元により具体的に考えていきます。

STEP3:理想の暮らし×仕事のつなげてみよう

ここまで整理した以下の内容をもとに、私の理想の暮らしに近づくための「強みを活かせる働き方」「苦手を避ける工夫」「理想の暮らしと仕事を結びつける視点」「具体的な仕事の方向性」を考えてください。
◎強み
[ここにワーク1で整理したものを入力]
◎苦手
[ここにワーク2で整理したものを入力]
◎私が理想とする暮らし
[ここに一文で入力]
出力例(例では見やすくするためにプロンプトを削っています)

ポイント

「強み」「苦手」の欄には、「STEP1・2」で書き出したものをそのまま箇条書きで入力しましょう。

また「私が理想とする暮らし」に関しては、「どこで何をどのようにしている”暮らし”」なのかを一文で書いてください。

ワークを終えたあなたができるようになったこと

まずはここまで読み進めて、3つのワークをしっかり取り組んでいただいたこと。

本当にお疲れさまでした。

ここまで進めたあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。

僕が最初に同じことをやったときもそうでしたが、ただ「なんとなく忙しい」「なんとなく疲れる」と思っていた毎日が、少しずつ「何をやるべきで、何をやらなくていいのか」が見えてきます。

今回の3つのワークを通じて、あなたができるようになったことをまとめると、こんな感じです。

  • 自分の強みを、客観的に整理できるようになった
  • 「苦手」「苦痛」を明確に書き出し、切り分けられるようになった
  • 強みと苦手をかけあわせて、理想の暮らしに近づくヒントを見つけられるようになった
  • AIを使って客観的に改善案を得る方法を知った
  • 自分の時間を「ただ削る」のではなく「どう生み出すか」の視点を持てるようになった

僕は昔、この視点がなかったんです。

全部「頑張るしかない」と思っていて、仕事も生活もギュウギュウに抱え込んでいました。

結果としてキャパオーバーになって、すごく疲れていました。

でも、この「やること/やらないこと」を分けて、自分の強みと苦手を可視化してみたとき。

「あ、自分ってこれを頑張る必要なかったんだ」って、すごく肩の荷が下りたんです。

僕が自己理解を始めた時は、AIが普及していなかったので、めちゃくちゃ苦労しました…

今の時代こうした便利なものがあるので、時短しながら、本来の「理想の暮らしを楽しむこと」に時間を使っていきましょう。

これからの小さな一歩のすすめ

このワークで得たことは、すぐに完璧にできる必要はありません。

むしろ「ちょっとずつ試してみる」ことの方が大事です。

例えば、こんなイメージです。

  • 苦手リストに書いたことを1つだけ「やらない」にしてみる
  • 強みリストの中から1つ選んで、意識的に仕事に使ってみる
  • AIに投げた改善案の中で「これならすぐにできそう」というものを実践する
  • 気になった仕事を求人サイトで検索してみる(仕事内容なども一緒に)

強みを活かし、苦手を減らし、理想に向かう。

その積み重ねが、時間の余白をつくり、あなたの暮らしを整えていきます。

やらないことを決めて自由になった話

少し僕の話をします。

僕は昔、会社員として働いていたとき、毎日が「やらなきゃいけないこと」だらけでした。

人付き合いも苦手で、周りの目ばかり気にしてしまい、無駄にエネルギーを消耗していました。

そんなとき、「本当にやらないといけないことなのか?」「やらなくてよくなる方法はないのか?」という考え方をしました。

やらない=人生を豊かにする

「やらないって、サボりなんじゃないか?」と思い、少し腰が思った。

でも実際に少しずつ「やらないこと」を増やしてみると、意外と何も問題が起きなかったんです。

むしろ、自分にしかできないことに集中できて、結果的に評価が上がったり、自分の心が軽くなったりしました。

そして、時間の余白ができたおかげで

  • ミニマリストとしての暮らしを整えたり
  • フリーランスに挑戦したり
  • イラストを描くという趣味が見つかったり

色んなことに出会うことができました。その小さな一歩が、今につながっています。

あなたもきっと同じです。

「やらない」と決めることで、失うものは思ったより少なく、得られるものはすごく大きい。

それをぜひ体感してほしいと思っています。

まとめ:理想の暮らしと仕事はつながっている

今回のワークのゴールは、「理想の暮らしと仕事をつなげる」ことでした。

僕はずっと「暮らしは暮らし、仕事は仕事」と分けて考えていたんです。

でも実際は、仕事の時間は暮らしの大部分を占めています。

はたして、それがあなたの正解なのでしょうか?

4章内でもお話ししたことですが

  • 理想の暮らし方があった上で
  • それがいくらあれば叶うのか
  • そのお金をどう稼ぐか

シンプルに考えると、こういうことなんです。

今回の3つのワークを通して、あなたはすでに

「自分の強み」「苦手なこと」「理想の暮らし」

この3つをつなげる視点を持つことができました。

これはとても大きな財産です。

最後に、僕からあなたに伝えたいことがあります。

暮らしも仕事も「完璧」である必要はありません。

むしろ、完璧を目指すと苦しくなってしまいます。

大事なのは、少しずつ理想に近づくこと。

今日の小さな一歩が、半年後や1年後に大きな変化となって返ってきます。

僕もそうやって、自分の暮らしを整えてきました。

あなたもきっとできます。

なので、安心して、ゆっくりと歩んでいきましょう。