豊かさって、実は「暮らしの中」にある

僕はこれまで、ずっと「お金や仕事さえあれば豊かになれる」と思っていました。

  • 会社員として忙しく働きながら、給料を上げることやボーナスをもらう
  • 節約や貯金、投資、お金を懐に入れるための活動

でも、きっとあなたも気づいているはず。実際に働いて、生活して、少しずつ違和感に。

豊かさは、お金や仕事の量だけでは測れないんです。

もちろん「お金を集めること」に、全力になれる人もいます。

ただ、僕はなれませんでした。

忙しく働き、疲れ果てた毎日を過ごしていると、いくらお金があっても心は満たされません。

同じ給料をもらっていても、暮らしに余裕がある人とない人では、人生の満足感が全く違います。

例えば、僕自身もかつては「仕事がうまくいけば幸せになれる」と信じて、残業や休日出勤を繰り返していました。

しかし、家に帰ってきてソファで寝る毎日を過ごすうちに、心の中にはいつもモヤモヤが…

その経験から、豊かさを感じるのは「お金の額」ではなく「日常の体験や心の余白」にあるのだと気づきました。

豊かさを自分の言葉で定義する理由

豊かさを実感するためには、まず「自分にとっての豊かさは何か」をはっきりさせる必要があります。

他人が言う豊かさの基準は、自分には合わないことが多いからです。

  • 高級ブランドの服やバッグを持つことが豊かさ?
  • 旅行に行くことが豊かさ?
  • 毎月貯金が多さが豊かさ?
  • 周りからちやほやされるのが豊かさ?

こうした基準は、本当に自分がゼロから考えた価値観でしょうか?

実は周りの価値観であり、必ずしも自分が心から満たされるものではありません。

僕も最初は、SNSやYoutubeを見て「豊かさとはこれだ」と思い込んでいました。

でも実際に真似してみると、心がザワザワして満たされなかったんです。

お金や仕事ではなく、暮らしに目を向ける理由

もちろん、お金や仕事は生活に必要です。

でもそれだけでは、豊かさは完成しません。

  • お金をいくら持っていても、毎日時間に追われていたら心は満たされない
  • 仕事で成功しても、家族や自分の時間を犠牲にしていたら幸せは感じにくい

過去に一度、ある分野で成功されている方に相談する機会がありました。

ただ、終始機嫌の浮き沈みが激しく、話していて気を使いすぎて疲れた記憶があります。

もちろん成功していて余裕のある方もいます。ですが、中にはそうではない方もいるわけです。

僕自身も、かつては「仕事の忙しさ=豊かさ」と考え、休日も働き続けていた経験がある身。

しかし、仕事を辞めて自分の時間を取り戻したとき、初めて心が軽くなり、日常の小さな体験に喜びを感じられるようになったんです。

自分にも人にも優しくなれる

切羽詰まってしまうと、余裕がなくなるのが人です。

では、暮らしを豊かにすることに目を向けると、どうなるのかというと⇣

  • 自分にとって何が心地よいか
  • どんな瞬間に幸せを感じるか
  • どの習慣を続けると満たされるか

日常の中にある小さな体験を意識するだけで、満足度は格段に上がります。

豊かさの体験を設計する意味

僕たちは、無意識に日常を過ごすことで、豊かさを見逃してしまいがちです。

仕事や家事に追われ、やるべきことだけをこなしていると、気づけば1日が終わってしまいます。

でも意識して暮らしを整えると、日常そのものが「小さな豊かさの連続」になります。

僕の場合、朝の光を浴びながらコーヒーを淹れる時間や、散歩中に見かける犬を見ることで、毎日の満足感が増しました。

こうした体験は、お金や仕事の成果とは別の、心から満たされる豊かさです。

これからの章でやること

この章では、次のステップに進みます。

  • 豊かさを自分の言葉で定義する
  • 日常の小さな体験にこそ豊かさはある
  • ワーク:あなたの「豊かさマップ」を作る

最初に「自分にとっての豊かさは何か」を明確にすることで、日々の行動や選択が変わります。

お金や仕事だけではなく、暮らしの中に豊かさを作ることで、心の余白と安心感を手に入れることができます。

この章を通して、自分だけの豊かさの基準を見つけていきましょう。