働き方は暮らし方を決める

僕はこれまで、正社員、派遣、フリーター、そしてフリーランスと、いろんな働き方を経験してきました。

その中で一番強く感じたのは「働き方が暮らし方をそのまま決める」ということです。

たとえば、正社員で毎日終電近くまで残業していたとき。

  • 平日は仕事だけで終わる
  • 家に帰っても疲れ果てて寝るだけ
  • お金は多少安定するけれど、心の余裕はゼロ

こんな暮らしでした。

一方で、フリーランスになって自分で働き方をコントロールできるようになると、

  • 午前中に散歩をしてから仕事を始める
  • 平日にカフェで作業する
  • 自炊する時間を確保し、無理なく暮らす

というように「働き方が変わるだけで、暮らし方そのものが変わる」ことを実感しました。

つまり、僕たちの毎日は「どう働くか」で形作られているんです。

働き方が暮らしを縛るとき

逆に、働き方によって暮らしが縛られてしまうケースも多いです。

  • 朝9時に出社しなければならない
  • 満員電車に毎日乗らなければならない
  • 上司の機嫌や会社のルールで予定を左右される

こうした働き方をしていると、どんなに暮らしを整えようとしても「制約」が大きすぎて限界があります

僕も会社員時代は「もっと健康的に過ごしたい」と思っても、残業で夜遅くなり、朝は寝不足のまま満員電車に揺られる日々。

理想の暮らしをイメージしても、現実的には「働き方の枠」に押し込められて動けませんでした。

ここで大切なのは、「自分の暮らし方を実現するために、働き方を調整する視点」です。

暮らしに合った働き方を選ぶ発想

僕たちはつい「仕事ありき」で暮らしを考えてしまいがちです。

でも本来は逆で、

  • 自分がどんな暮らしを送りたいのか⇣
  • そのためにいくら必要なのか⇣
  • そのためにどんな働き方が合っているのか

この順番で考えたほうがずっと納得のいく選択ができます。

たとえば:

  • 「朝型の暮らしをしたい」
    →午前中に集中して働き、午後は余白を持つ働き方
  • 「家族との時間を優先したい」
    →リモートワークやフレックスタイムを活用する
  • 「趣味や副業を楽しみたい」
    →残業の少ない仕事や、スキルを活かせるフリーランス

働き方の選択肢は一つではなく、実は多様に存在しています。

最低限の生活費をまずは確保する

また、これに合わせて、「最低限の生活費」を確保する働き方から考えてみるのもおすすめです。

例えば、毎月最低50万円使う人と、10万円の人では、働き方に差が生まれます。

後者の場合、10万円さえ確保できれば一旦暮らせるのであれば、働き方の選択肢は広がりますよね。

3章のお金編で、すでに「家計について」考えたあなたなら、この方向性も視野に考えることをおすすめします。

自動化の視点で働き方を考える

ここで大事なのは「自動化」というキーワードです。

働き方における自動化とは、単にAIやツールを使うだけではなく⇣

  • 決まった作業をルーティン化する
  • 無駄な意思決定を減らす
  • 仕組みを整えて働きすぎないようにする

といった工夫も含みます。

僕もフリーランスになった当初は、すべてを自分の力でやろうとしていました。

アイデア出し、新しい知識、連絡手段…全部手動。

気づいたら「働く時間が長くなっただけ」で、会社員時代と変わらない状態に陥っていました。

そこから少しずつ仕組みを整え、

  • アイデアを整理し、深掘りできるツールを使う
  • 新しい知識は前情報を入れ、理解を高める
  • ツールを活用し、連絡手段を自動化する

といった工夫を加えると、驚くほど「暮らしの時間」が戻ってきたんです。

働き方と暮らし方のバランスを整えるヒント

暮らしを犠牲にして働くのではなく、暮らしを支える形で働き方を整える。

これが「働き方=暮らし方」の関係を良くしていく鍵です。

ここで一度、立ち止まって考えてみてください。

あなたは「仕事をするために暮らしている」のか、それとも「暮らすために仕事をしている」のか?

僕自身、新卒の頃は完全に前者でした。

毎日仕事中心で、暮らしは「余り時間でなんとかするもの」という感覚。

でも本来は逆で、僕たちが欲しいのは「働くこと」そのものではなく、「豊かな暮らし」ですよね。

だから大切なのは、暮らしを基準にして働き方を整えることなんです。

ポイントを整理すると:
  • 暮らしを基準に働き方を選ぶ
  • 働き方の中に「自動化・仕組み化」を取り入れる
  • 余白が生まれたら、その時間を健康や家族、趣味に充てる

この流れを回せるようになると、「働くこと=暮らしを豊かにすること」という実感が持てるようになります。

僕の気づきと実践

最後に、僕の実体験から得た大きな気づきを一つ。

それは「働き方はお金のためだけじゃなく、暮らしの質を決めるもの」だということです。

働きすぎて心をすり減らした時期には、どれだけ収入があっても幸せを感じませんでした。

逆に収入が少なくても、自分のペースで働けて暮らしに余裕があるときは、不思議と満足感がありました。

だから僕は「働き方を自動化して暮らしに余白をつくる」ことを意識するようになりました。

これから先の記事では、さらに具体的に⇣

  • どんな風に働き方をルーティン化するか
  • AIやツールをどう暮らしに取り入れるか
  • 無駄な仕事をどう削ぎ落とすか

を実践ベースで紹介していきます。

まとめ

  • 働き方は暮らし方をそのまま決める
  • 暮らしを基準に働き方を考えることで、より満足度の高い毎日になる
  • 自動化・仕組み化で余白をつくり、暮らしに活かすことが大切

「働き方を整えることは、暮らしを整えること」。

この意識を持って次に進むと、働き方と暮らし方のつながりが、ぐっとクリアになっていきます。